SQLServer バージョン確認の方法とエディション判別ガイド

SQL Serverのバージョンとエディションを確実に確認する方法を詳しく解説します。Management Studioやコマンドラインなど、様々な確認方法がありますが、あなたの環境に最適な方法はどれでしょうか?

SQLServer バージョン確認の手順と活用法

SQLServerバージョン確認の基本
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バージョン確認の重要性

セキュリティ更新やサポート期限の確認に不可欠です

💻
確認方法の種類

GUIツール、コマンドライン、システム関数など複数の方法があります

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活用シーン

アップグレード計画やトラブルシューティングに活用できます

SQLServer Management Studioでのバージョン確認手順

Management Studioを使用したバージョン確認は、視覚的で分かりやすい方法です。以下の手順で確認できます:

  1. Management Studioを起動し、対象のサーバーに接続します
  2. オブジェクトエクスプローラーでサーバー名を確認します
  3. サーバー名の横に表示される括弧内の数字がバージョン番号です

-- より詳細な情報を取得する場合は以下のクエリを実行
SELECT SERVERPROPERTY('ProductVersion') AS Version,
       SERVERPROPERTY('ProductLevel') AS Level,
       SERVERPROPERTY('Edition') AS Edition

SQLServerコマンドラインでのバージョン確認方法

コマンドラインからバージョンを確認する方法は、自動化やスクリプト作成時に特に便利です:


-- バージョン情報を表示する基本的なクエリ
SELECT @@VERSION
-- より詳細なバージョン情報を取得
SELECT SERVERPROPERTY('ProductMajorVersion') AS MajorVersion,
       SERVERPROPERTY('ProductMinorVersion') AS MinorVersion,
       SERVERPROPERTY('ProductBuild') AS BuildNumber

SQLServerエディション別の機能比較と確認方法

各エディションの特徴を理解することは、システム設計において重要です:

エディション 主な用途 メモリ制限 プロセッサ制限
Express 開発・学習用 1GB/4GB 1コア
Standard 中規模環境 OS上限 24コア
Enterprise 大規模環境 OS上限 OS上限

SQLServerバージョン番号の読み方と解釈

バージョン番号は以下の形式で構成されています:

  • メジャーバージョン:製品のメインバージョン
  • マイナーバージョン:機能アップデート
  • ビルド番号:パッチレベル
  • リビジョン:マイナーな修正

 

例:バージョン15.0.4198.2 の場合

  • 15 = SQL Server 2019
  • 0 = マイナーバージョン
  • 4198 = ビルド番号
  • 2 = リビジョン

SQLServerバージョン確認時のトラブルシューティング

バージョン確認時によくある問題とその解決方法:

  1. 接続エラーの場合
    
    -- インスタンス名の確認
    SELECT @@SERVERNAME
    
  2. 権限エラーの場合
    
    -- 現在のユーザー権限の確認
    SELECT IS_SRVROLEMEMBER('sysadmin')
    
  3. インスタンス名が不明な場合
    
    -- コマンドプロンプトで実行
    sqlcmd -L
    

 

SQL Server 2019の各エディションと機能の詳細についてはこちらを参照