SQLで3つのテーブルから抽出するための結合方法と実践テクニック

SQLで3つのテーブルから抽出する方法

基本的な3テーブル結合の書き方と構文

3つのテーブルを結合する基本的な構文について説明します。以下のサンプルコードをご覧ください：

SELECT 
    customers.customer_name,
    orders.order_date,
    products.product_name
FROM customers
    INNER JOIN orders 
        ON customers.customer_id = orders.customer_id
    INNER JOIN products
        ON orders.product_id = products.product_id
WHERE orders.order_date >= '2024-01-01'

このクエリでは、顧客（customers）、注文（orders）、商品（products）の3つのテーブルを結合しています。結合条件はON句で指定し、それぞれのテーブルの関連するキーを使用します。

結合方法の種類と使い分け

テーブル結合には主に以下の種類があります：

• INNER JOIN（内部結合）
• 両方のテーブルに存在するデータのみを取得
• データの整合性を重視する場合に使用
• LEFT JOIN（左外部結合）
• 左側のテーブルのデータを全て取得
• 関連データが無い場合はNULL
• RIGHT JOIN（右外部結合）
• 右側のテーブルのデータを全て取得
• LEFT JOINの逆の動作

パフォーマンスを考慮した結合順序の最適化

3つのテーブルを結合する際は、結合順序が重要です。以下のポイントに注意してください：

-- 推奨される結合順序
SELECT *
FROM small_table
    INNER JOIN medium_table 
        ON small_table.id = medium_table.id
    INNER JOIN large_table
        ON medium_table.id = large_table.id

結合順序の最適化のポイント：

• 小さいテーブルから順に結合
• インデックスが設定されているカラムを優先
• WHERE句の条件で絞り込めるテーブルを先に結合

実践的なクエリ例と活用シーン

実務でよく使用される3テーブル結合のクエリ例を紹介します：

-- 売上レポート作成のクエリ例
SELECT 
    d.department_name,
    e.employee_name,
    SUM(s.sales_amount) as total_sales
FROM departments d
    INNER JOIN employees e 
        ON d.department_id = e.department_id
    INNER JOIN sales s
        ON e.employee_id = s.employee_id
GROUP BY 
    d.department_name,
    e.employee_name
ORDER BY 
    total_sales DESC

このクエリは部門ごとの従業員の売上を集計する例です。

トラブルシューティングとデバッグのコツ

3テーブル結合で発生しやすい問題とその解決方法：

• データの重複
• GROUP BY句の適切な使用
• DISTINCT句の活用
• パフォーマンス低下
• EXPLAIN句でクエリプランを確認
• 適切なインデックスの作成
• NULLデータの扱い
• COALESCE関数の使用
• IS NULL/IS NOT NULLの適切な使用

結合条件の書き方例：

-- 複数条件での結合
SELECT *
FROM table1 t1
    INNER JOIN table2 t2
        ON t1.id = t2.id 
        AND t1.status = t2.status
    INNER JOIN table3 t3
        ON t2.id = t3.id
WHERE 
    t1.created_date >= '2024-01-01'
    AND t3.is_active = true