SQLでデータ削除とDELETE文の基本から応用まで完全解説

SQLのデータ削除の基本と応用

SQLでのデータ削除について

📝

基本的な使い方

DELETE文を使用してテーブルからデータを削除します

⚠️

注意点

WHERE句の指定を忘れると全データが削除される危険があります

🔒

安全な実行方法

トランザクションを使用して安全に削除操作を行います

このページの目次

DELETE文は、データベースのテーブルからレコードを削除するための基本的なSQL文です。基本的な構文は以下のようになります：


DELETE FROM テーブル名 WHERE 条件

具体例として、ユーザーテーブルからIDが5のレコードを削除する場合：


DELETE FROM users WHERE id = 5

WHERE句は削除対象を絞り込むための重要な要素です。複数の条件を組み合わせることで、より正確な削除が可能になります：


DELETE FROM employees 
WHERE department = '営業部' 
AND employment_status = '退職'
AND last_working_date < '2024-01-01'

トランザクションを使用することで、削除操作の安全性が大幅に向上します：


BEGIN
-- 削除前の確認
SELECT * FROM employees WHERE id = 100
-- 削除実行
DELETE FROM employees WHERE id = 100
-- 問題なければコミット
COMMIT
-- 問題があればロールバック
ROLLBACK

複数のテーブルが関連している場合の削除方法について説明します：


DELETE FROM orders 
WHERE customer_id IN (
    SELECT id 
    FROM customers 
    WHERE status = 'inactive'
)

大量のデータを削除する際は、以下のような方法でパフォーマンスを改善できます：


-- バッチ処理による段階的な削除
DELETE FROM large_table 
WHERE created_date < '2023-01-01' 
LIMIT 1000