SQLで文字列と数値の変換をマスターする方法と実践例

SQLでのデータ型変換について、基本から応用まで詳しく解説します。文字列から数値、数値から文字列への変換方法や、実践的なコード例を交えながら説明していきますが、あなたのSQLスキルをどこまで高められるでしょうか?

SQLにおける文字列と数値の変換テクニック

データ型変換の基礎知識
🔄
明示的変換

CAST関数やCONVERT関数を使用した変換方法

⚠️
暗黙的変換の注意点

自動変換によるパフォーマンスへの影響

📊
データベース互換性

各DBMSでの変換方法の違い

SQLの文字列から数値への変換基本テクニック

データベース操作において最も基本的な変換方法は、CAST関数を使用する方法です。以下のような構文で使用できます:


SELECT CAST('123' AS INTEGER) AS converted_number
SELECT CAST('10.5' AS DECIMAL(10,2)) AS converted_decimal

 

この方法は、SQLの標準規格に準拠しているため、ほとんどのデータベース管理システムで使用できます。

SQLの数値データを文字列に変換する実践的な方法

数値から文字列への変換には、以下のような方法があります:


SELECT CAST(12345 AS VARCHAR(10)) AS string_number
SELECT CONVERT(VARCHAR(10), 12345) AS another_string

 

特に金額表示など、フォーマットを指定する場合は以下のように記述します:


SELECT FORMAT(1234567.89, 'C', 'ja-JP') AS formatted_currency

SQLのTO_NUMBER関数による高度な数値変換テクニック

Oracle DatabaseなどではTO_NUMBER関数を使用することで、より細かい制御が可能です:


SELECT TO_NUMBER('1,234.56', '9,999.99') AS converted_number
SELECT TO_NUMBER('$1,234.56', '$9,999.99') AS converted_currency

SQLの文字列数値変換におけるエラー処理とバリデーション

データ変換時のエラーを適切に処理するために、以下のような方法を使用できます:


SELECT CASE 
    WHEN ISNUMERIC(column_name) = 1 
    THEN CAST(column_name AS DECIMAL(10,2))
    ELSE NULL 
END AS safe_conversion
FROM your_table

SQLのパフォーマンスを考慮した文字列数値変換の最適化

大量のデータを扱う場合、変換処理はパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。以下のような最適化テクニックを使用することをお勧めします:


-- インデックスを活用した効率的な変換
CREATE INDEX idx_numeric_string ON your_table (CAST(string_column AS DECIMAL(10,2)))
-- バッチ処理による変換
UPDATE your_table 
SET numeric_column = CAST(string_column AS DECIMAL(10,2))
WHERE ISNUMERIC(string_column) = 1

 

また、変換処理を行う際は、以下の点に注意が必要です:

  • データ型の選択は、必要最小限の精度とスケールを考慮する
  • 大量データの変換は、バッチ処理で行う
  • インデックスへの影響を考慮する
  • トランザクション管理を適切に行う
変換元データ型 変換先データ型 推奨される関数
VARCHAR INTEGER CAST/CONVERT
VARCHAR DECIMAL TO_NUMBER
INTEGER VARCHAR CAST/TO_CHAR