ヘッダー出力を最適化するために、以下の方法が効果的。
-- ヘッダー用SQL
set nocount on
SELECT
'col1' as column1,
'col2' as column2,
'col3' as column3
UNION ALL
SELECT
column1,
column2,
column3
FROM target_table
ORDER BY sort_column
結果はこう。
| col1 | col2 | col3 |
| データ1 | データ2 | データ3 |
| データ4 | データ5 | データ6 |
`SET NOCOUNT ON`を使用することで、不要な行数メッセージの出力を抑制し、パフォーマンスを向上させます。
UNION ALLを使用することで、重複を排除せずにデータを結合するため、パフォーマンスが向上します。
いくつか注意点があります。
データベースからCSVファイルを出力する際、ヘッダー行の追加は重要な要素です。以下のSQLクエリで実現できます:
SELECT '名前,メールアドレス,作成日時' as header
UNION ALL
SELECT
name || ',' ||
email || ',' ||
created_at
FROM user_table
実行すると、以下のように「名前,メールアドレス,作成日時」がヘッダー行として付加されます。
名前,メールアドレス,作成日時
Alice,alice@example.com,2024-01-01
Bob,bob@example.com,2024-02-01
Charlie,charlie@example.com,2024-03-01
データベースで扱っている文字コードと、サーバOSの文字コードが異なる場合、日本語などマルチバイト文字データが文字化けする可能性があります。
ケースによって、文字コードの変換処理が必要になります。
例えば、phpでは以下のコードでコード変換が可能です。
$csv_data = mb_convert_encoding($data, 'SJIS-win', 'UTF-8')
大量データを扱う際のパフォーマンス最適化について、以下の方法が効果的。
具体的に実装方法を見ていきましょう。
SQLServerの例です。
-- バッチ処理の例
DECLARE @batch_size INT = 1000
DECLARE @offset INT = 0
WHILE EXISTS (
SELECT 1 FROM large_table
ORDER BY id
OFFSET @offset ROWS
FETCH NEXT 1 ROWS ONLY
)
BEGIN
-- データ処理
SET @offset = @offset + @batch_size
END
バッチ処理で処理する件数を指定(ここでは1,000件)しています。SQLが実行されるごとに、処理済みの件数をスキップして次を処理する感じですね。
バッチファイルの作成例
@echo off
rem 日付を変数に格納
set dt=%date:~0,4%%date:~5,2%%date:~8,2%
rem ログファイル名を設定
set LOGFILE=実行ログ_%dt%.log
rem SQLの実行とCSV出力
sqlcmd -S サーバー名 ^
-E -d データベース名 ^
-i クエリファイル.sql ^
-o データ_%dt%.csv ^
-s "," -W >> %LOGFILE% 2>&1
rem 実行結果の確認
if errorlevel 1 (
echo %date% %time% エラーが発生しました >> %LOGFILE%
exit /b 1
) else (
echo %date% %time% 正常終了しました >> %LOGFILE%
)
sqlcmdで、csv形式でデータを出力しています。ヘッダ行もつけます。
出力されるCSVファイル
顧客ID,氏名,購入日,金額
0001,山田太郎,2024-12-20,3000
0002,鈴木花子,2024-12-20,5000
ログファイルの内容
2024/12/21 07:00:00 SQLクエリを実行開始
2024/12/21 07:00:05 データ出力完了 (10件)
2024/12/21 07:00:05 正常終了しました
実行時刻の制御はタスクスケジューラーでおこないます。