MySQLでは、SHOW TABLES
コマンドを使用してテーブル一覧を簡単に取得できます。このコマンドは、現在選択されているデータベース内のすべてのテーブルを表示します。
SHOW TABLES
特定のデータベースのテーブル一覧を表示したい場合は、以下のように指定できます:
SHOW TABLES FROM database_name
さらに、テーブル名にパターンマッチングを適用したい場合は、LIKE
句を使用できます:
SHOW TABLES LIKE 'pattern%'
例えば、'user'で始まるテーブルのみを表示したい場合:
SHOW TABLES LIKE 'user%'
MySQLには、テーブルに関する詳細情報を提供するINFORMATION_SCHEMA
データベースも用意されています。以下のクエリを使用すると、より詳細な情報を取得できます:
SELECT TABLE_NAME, ENGINE, TABLE_ROWS, AVG_ROW_LENGTH, DATA_LENGTH, INDEX_LENGTH
FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES
WHERE TABLE_SCHEMA = 'your_database_name'
このクエリは、テーブル名、使用されているストレージエンジン、おおよその行数、平均行長、データ長、インデックス長などの情報を提供します。
PostgreSQLでは、\dt
コマンドを使用してテーブル一覧を表示できます。このコマンドは、psqlコマンドラインインターフェイス内で使用します:
\dt
より詳細な情報を表示したい場合は、\dt+
を使用します:
\dt+
SQLクエリを使用してテーブル一覧を取得したい場合は、以下のようなクエリを実行できます:
SELECT table_name
FROM information_schema.tables
WHERE table_schema = 'public'
ORDER BY table_name
このクエリは、'public'スキーマ内のすべてのテーブルを表示します。PostgreSQLでは、'public'がデフォルトのスキーマです。
テーブルの詳細情報を取得したい場合は、以下のようなクエリが有用です:
SELECT
table_name,
pg_size_pretty(pg_total_relation_size(quote_ident(table_name))) AS total_size,
pg_size_pretty(pg_relation_size(quote_ident(table_name))) AS data_size,
pg_size_pretty(pg_total_relation_size(quote_ident(table_name)) - pg_relation_size(quote_ident(table_name))) AS external_size
FROM
information_schema.tables
WHERE
table_schema = 'public'
ORDER BY
pg_total_relation_size(quote_ident(table_name)) DESC
このクエリは、テーブル名、総サイズ、データサイズ、外部サイズ(インデックスやその他の関連オブジェクト)を表示します。
Oracleデータベースでは、USER_TABLES
ビューを使用して現在のユーザーが所有するテーブルの一覧を取得できます:
SELECT table_name
FROM user_tables
ORDER BY table_name
すべてのテーブル(他のスキーマのテーブルも含む)を表示したい場合は、ALL_TABLES
ビューを使用します:
SELECT owner, table_name
FROM all_tables
ORDER BY owner, table_name
テーブルの詳細情報を取得したい場合は、以下のようなクエリが役立ちます:
SELECT
table_name,
num_rows,
blocks,
avg_row_len,
last_analyzed
FROM
user_tables
ORDER BY
num_rows DESC
このクエリは、テーブル名、行数、使用ブロック数、平均行長、最後に分析された日時を表示します。
Oracleには、テーブルスペースに関する情報を提供するDBA_TABLESPACES
ビューもあります:
SELECT
tablespace_name,
status,
contents,
logging
FROM
dba_tablespaces
このクエリは、テーブルスペース名、ステータス、コンテンツタイプ、ロギング状態を表示します。
SQL Serverでは、sys.tables
カタログビューを使用してテーブル一覧を取得できます:
SELECT name AS table_name
FROM sys.tables
ORDER BY name
スキーマ情報も含めて表示したい場合は、以下のクエリを使用します:
SELECT
schema_name(schema_id) AS schema_name,
name AS table_name
FROM
sys.tables
ORDER BY
schema_name, table_name
テーブルの詳細情報を取得したい場合は、以下のようなクエリが有用です:
SELECT
t.name AS table_name,
s.name AS schema_name,
p.rows AS row_count,
CAST(ROUND((SUM(a.total_pages) * 8) / 1024.00, 2) AS NUMERIC(36, 2)) AS total_space_mb,
CAST(ROUND((SUM(a.used_pages) * 8) / 1024.00, 2) AS NUMERIC(36, 2)) AS used_space_mb,
CAST(ROUND((SUM(a.total_pages) - SUM(a.used_pages)) * 8 / 1024.00, 2) AS NUMERIC(36, 2)) AS unused_space_mb
FROM
sys.tables t
INNER JOIN
sys.indexes i ON t.object_id = i.object_id
INNER JOIN
sys.partitions p ON i.object_id = p.object_id AND i.index_id = p.index_id
INNER JOIN
sys.allocation_units a ON p.partition_id = a.container_id
INNER JOIN
sys.schemas s ON t.schema_id = s.schema_id
GROUP BY
t.name, s.name, p.rows
ORDER BY
total_space_mb DESC
このクエリは、テーブル名、スキーマ名、行数、総サイズ、使用サイズ、未使用サイズを表示します。
SQL Serverには、データベースファイルに関する情報を提供するsys.database_files
カタログビューもあります:
SELECT
name AS logical_name,
physical_name,
type_desc,
size * 8.0 / 1024 AS size_mb,
max_size * 8.0 / 1024 AS max_size_mb,
growth * 8.0 / 1024 AS growth_mb,
is_percent_growth
FROM
sys.database_files
このクエリは、データベースファイルの論理名、物理パス、タイプ、サイズ、最大サイズ、成長設定を表示します。
SQLでテーブル一覧を取得する際には、以下のベストプラクティスと注意点を考慮することが重要です:
これらのベストプラクティスと注意点を踏まえることで、SQLテーブル一覧の取得と管理をより効果的に行うことができます。データベース管理者やデベロッパーは、これらの点を考慮しながら、自身の環境に最適な方法でテーブル一覧を取得し活用することが重要です。
テーブル一覧の情報を効果的に活用することで、データベースの最適化や管理効率の向上につなげることができます。以下に、SQLテーブル一覧を活用したデータベース最適化戦略をいくつか紹介します:
-- PostgreSQLでのテーブルサイズ分析の例
SELECT
schemaname,
relname AS table_name,
pg_size_pretty(pg_total_relation_size(relid)) AS total_size,
pg_size_pretty(pg_relation_size(relid)) AS table_size,
pg_size_pretty(pg_total_relation_size(relid) - pg_relation_size(relid)) AS index_size
FROM
pg_catalog.pg_statio_user_tables
ORDER BY
pg_total_relation_size(relid) DESC