SQL と日本語の文字列操作で知っておくべき基礎と応用テクニック
SQLで日本語を扱う際の文字列操作について、基礎から実践的なテクニックまでを解説。サンプルコードを交えながら、文字コードの設定から高度な文字列処理まで、実務で本当に使える情報をお伝えします。あなたのSQLスキルを次のレベルに引き上げませんか?
データベースで日本語を扱う際、最も重要なのは適切な文字コードの設定です。主要なデータベースごとの推奨設定を見ていきましょう。
-- MySQL 8.0での日本語対応データベース作成例
CREATE DATABASE mydb
CHARACTER SET utf8mb4
COLLATE utf8mb4_japanese_ci
文字コードの設定は以下の階層で行われます:
文字列の連結や切り出しなど、基本的な操作のサンプルコードを紹介します。
-- 文字列の連結
SELECT CONCAT('山田', ' ', '太郎') AS 氏名
-- 文字列の切り出し
SELECT SUBSTRING('東京都渋谷区', 1, 3) AS 都道府県
-- 文字列の検索
SELECT * FROM 顧客
WHERE 住所 LIKE '%東京都%'
より複雑な処理を実現するための応用テクニックです。
-- ひらがなとカタカナの変換例
SELECT
CASE
WHEN カナ名 REGEXP '^[ァ-ンー]+$'
THEN '全角カタカナです'
ELSE 'その他の文字種です'
END AS 判定
FROM 顧客
-- 文字種による検索条件
SELECT * FROM 商品
WHERE 商品名 REGEXP '[亜-熙]'
大量の日本語データを効率的に処理するためのテクニックです。
-- 効率的な検索のためのインデックス作成
CREATE INDEX idx_商品名
ON 商品(商品名(10))
-- パーティショニングを使用した最適化
CREATE TABLE 売上(
id INT,
商品名 VARCHAR(100),
売上日 DATE
) PARTITION BY RANGE (YEAR(売上日))
データの品質を保つための検証方法です。
-- 文字種のチェック
SELECT 商品名,
CASE
WHEN 商品名 REGEXP '^[ぁ-んー]+$' THEN 'ひらがなのみ'
WHEN 商品名 REGEXP '^[ァ-ンー]+$' THEN 'カタカナのみ'
WHEN 商品名 REGEXP '^[一-龠々]+$' THEN '漢字のみ'
ELSE '混在'
END AS 文字種
FROM 商品
-- 文字数と実バイト数の確認
SELECT
商品名,
CHAR_LENGTH(商品名) AS 文字数,
LENGTH(商品名) AS バイト数
FROM 商品