SQLインジェクションの基本から実践的な対策まで、具体的なコード例を交えて解説します。あなたのWebアプリケーションは本当に安全ですか?
SQLトリガーとはデータベースセキュリティの要となる機能か
データベースの自動処理機能であるSQLトリガーについて、基本的な仕組みから実装方法、セキュリティ上の注意点まで詳しく解説します。あなたのデータベース設計に本当にトリガーは必要でしょうか?
トリガーは、データベースに対する特定の操作をきっかけに自動的に実行される機能です。主に以下の3種類があります:
トリガーの基本的な構文は以下のようになります:
CREATE TRIGGER トリガー名
{ BEFORE | AFTER } { INSERT | UPDATE | DELETE }
ON テーブル名
FOR EACH ROW
BEGIN
-- トリガー処理
END
実装時の重要なポイント:
トリガーには以下のようなセキュリティリスクが存在します:
対策として:
以下は、テーブル更新時の監査ログを記録するトリガーの実装例です:
CREATE TRIGGER audit_log
AFTER UPDATE ON users
FOR EACH ROW
BEGIN
INSERT INTO audit_logs (
table_name,
operation,
changed_by,
changed_at,
old_value,
new_value
) VALUES (
'users',
'UPDATE',
CURRENT_USER(),
NOW(),
OLD.value,
NEW.value
)
END
トリガーの効果的な運用のためのポイント:
トリガーの運用では、以下のコマンドが役立ちます:
-- トリガー一覧の確認
SHOW TRIGGERS
-- トリガーの無効化
ALTER TRIGGER トリガー名 DISABLE
-- トリガーの有効化
ALTER TRIGGER トリガー名 ENABLE