SQL 1日前のデータを取得する方法とクエリの実例

SQLで1日前のデータを取得する方法について、具体的なクエリ例と実践的なテクニックを解説します。データベース別の違いや注意点も含めて、より効率的なデータ抽出方法を知りたくありませんか?

SQLで1日前のデータを取得する方法

SQLで1日前のデータを取得する3つのポイント
📅
日付関数の活用

DATE_SUB、DATE_ADDなどの日付関数を使用して柔軟な日付計算が可能

データベース別の違い

MySQLとSQL Serverで異なる関数や構文に注意

🔍
パフォーマンス最適化

インデックスの活用と適切な日付型の選択が重要

MySQLで1日前のデータを取得する基本的な方法

MySQLでは、DATE_SUB関数やINTERVAL演算子を使用して1日前のデータを取得できます。基本的な構文は以下の通りです:


SELECT * FROM テーブル名 
WHERE 日付カラム >= DATE_SUB(NOW(), INTERVAL 1 DAY)

 

また、より簡潔な書き方として、以下のような方法も可能です:


SELECT * FROM テーブル名 
WHERE 日付カラム > (NOW() - INTERVAL 1 DAY)

SQL Serverで1日前のデータを取得するDATEADD関数の使い方

SQL Serverでは、DATEADD関数を使用して日付の計算を行います。基本的な構文は以下の通りです:


SELECT * FROM テーブル名 
WHERE 日付カラム >= DATEADD(day, -1, GETDATE())

 

また、日付の範囲指定を行う場合は、以下のように記述できます:


SELECT * FROM テーブル名 
WHERE 日付カラム BETWEEN 
    DATEADD(day, -1, GETDATE()) AND GETDATE()

1日前のデータ取得時のパフォーマンス最適化テクニック

日付データの取得を最適化するためには、以下の点に注意が必要です:

  1. インデックスの活用
  • 日付カラムにインデックスを作成する
  • 複合インデックスの検討
  1. データ型の選択
  • DATE型:日付のみを扱う場合
  • DATETIME型:時刻まで必要な場合
  • TIMESTAMP型:タイムゾーン考慮が必要な場合
  1. クエリの最適化
    
    /* 非効率な例 */
    WHERE DATE(日付カラム) = DATE_SUB(CURDATE(), INTERVAL 1 DAY)
    /* 効率的な例 */
    WHERE 日付カラム >= DATE_SUB(CURDATE(), INTERVAL 1 DAY)
      AND 日付カラム < CURDATE()
    

日付範囲指定における時刻の扱いと注意点

日付範囲を指定する際は、時刻の扱いに注意が必要です:

  1. 日付の開始時刻と終了時刻
    
    /* 1日前の0時から現在までのデータを取得 */
    SELECT * FROM テーブル名 
    WHERE 日付カラム >= DATE_SUB(CURRENT_DATE(), INTERVAL 1 DAY)
      AND 日付カラム <= NOW()
    
  2. タイムゾーンの考慮
    
    /* タイムゾーンを考慮した取得 */
    SELECT * FROM テーブル名 
    WHERE 日付カラム >= 
        CONVERT_TZ(DATE_SUB(NOW(), INTERVAL 1 DAY), 'UTC', 'Asia/Tokyo')
    

1日前のデータを活用した実践的なビジネス分析クエリ

実際のビジネスシーンでよく使用される分析クエリの例を紹介します:

  1. 前日比較分析
    
    SELECT 
        TODAY.date AS 今日,
        TODAY.sales AS 今日の売上,
        YESTERDAY.sales AS 昨日の売上,
        ((TODAY.sales - YESTERDAY.sales) / YESTERDAY.sales * 100) AS 増減率
    FROM 
        sales_data TODAY
    LEFT JOIN 
        sales_data YESTERDAY
    ON 
        YESTERDAY.date = DATE_SUB(TODAY.date, INTERVAL 1 DAY)
    WHERE 
        TODAY.date = CURRENT_DATE()
    
  2. 時間帯別の集計
    
    SELECT 
        HOUR(created_at) AS 時間帯,
        COUNT(*) AS 件数,
        SUM(amount) AS 合計金額
    FROM 
        transactions
    WHERE 
        created_at >= DATE_SUB(CURRENT_DATE(), INTERVAL 1 DAY)
        AND created_at < CURRENT_DATE()
    GROUP BY 
        HOUR(created_at)
    ORDER BY 
        時間帯
    

 

これらのクエリを使用する際は、以下の点に注意が必要です:

  • インデックスの効率的な活用
  • 大量データ処理時のパフォーマンス考慮
  • トランザクション分離レベルの適切な設定
  • バックアップとリカバリの計画

 

参考リンク:
MySQLの日付・時間関数の公式ドキュメント
SQL Serverの日付・時間関数の公式ドキュメント