SQLのUNIONとUNION ALLの違いと活用事例の完全解説

SQLのUNIONとUNION ALLの基本的な使い方から実践的な活用方法まで、具体的なコード例を交えて解説します。複数のテーブルを結合する際、どのような場面でUNIONを選択すべきでしょうか?

SQLのUNIONによるテーブル結合の基礎と応用

UNIONの基本知識
📊
テーブル結合の種類

UNIONは縦方向の結合、JOINは横方向の結合を実現します

🔄
重複データの扱い

UNIONは重複を排除、UNION ALLは重複を保持します

パフォーマンスの違い

UNION ALLはUNIONより処理が軽く、高速です

SQLのUNIONとUNION ALLの基本構文と違い

UNIONとUNION ALLは、複数のSELECT文の結果を統合するための重要な機能です。以下に基本的な構文を示します。


-- UNIONの基本構文
SELECT カラム1, カラム2 FROM テーブル1
UNION
SELECT カラム1, カラム2 FROM テーブル2
-- UNION ALLの基本構文
SELECT カラム1, カラム2 FROM テーブル1
UNION ALL
SELECT カラム1, カラム2 FROM テーブル2

SQLのUNIONを使用する際の重要な制約事項

UNIONを使用する際には、以下の制約事項に注意が必要です:

  • カラム数の一致:結合するSELECT文のカラム数が同じである必要があります
  • データ型の互換性:対応するカラムのデータ型が互換性を持つ必要があります
  • カラム名の扱い:最初のSELECT文のカラム名が結果セットに採用されます

SQLのUNIONとJOINの使い分けとベストプラクティス

データベース設計において、UNIONとJOINの適切な使い分けは重要です。以下の表で比較してみましょう。

結合方法 用途 特徴
UNION 縦方向の結合 同じ構造のデータを統合
JOIN 横方向の結合 関連するデータを結合

SQLのUNIONを使用したパフォーマンス最適化テクニック

大規模なデータベースでUNIONを使用する際は、以下の最適化テクニックを考慮します:


-- インデックスを活用した効率的なUNION
SELECT id, name FROM table1 WITH (INDEX(idx_name))
UNION
SELECT id, name FROM table2 WITH (INDEX(idx_name))
-- サブクエリを使用した最適化
SELECT *
FROM (
    SELECT id, name, 'active' as status FROM current_users
    UNION ALL
    SELECT id, name, 'inactive' as status FROM archived_users
) combined_users
WHERE status = 'active'

SQLのUNIONを活用した実践的なデータ分析手法

ビジネスシーンでよく使用される実践的なUNIONの活用例を紹介します:


-- 複数期間のデータ比較
SELECT 
    sales_date,
    amount,
    '2023年' as year
FROM sales_2023
UNION ALL
SELECT 
    sales_date,
    amount,
    '2024年' as year
FROM sales_2024
ORDER BY sales_date
-- 異なるソースのデータ統合
SELECT 
    customer_id,
    purchase_amount,
    'オンライン' as channel
FROM online_sales
UNION ALL
SELECT 
    customer_id,
    purchase_amount,
    '店舗' as channel
FROM offline_sales
ORDER BY purchase_amount DESC

 

これらの実践例を通じて、UNIONの活用方法を具体的に理解することができます。特に大規模なデータ分析やレポート作成において、UNIONは非常に重要な役割を果たします。