データベースからの効率的なデータ抽出方法について、初心者にもわかりやすく解説します。WHERE句やJOINを使った実践的な抽出テクニックとは?
SQL NULL以外のデータを抽出する方法と実践テクニック
SQLでNULL以外のデータを扱う際の基本から応用まで、実践的なコード例を交えて解説します。NULLと空文字の違いや、各データベースでの処理方法など、現場で使える知識を詳しく説明しますが、あなたはすべてを把握できていますか?
NULLではないデータを抽出する基本的な方法について説明します。最も一般的なのはIS NOT NULL
演算子の使用です。
SELECT * FROM テーブル名
WHERE カラム名 IS NOT NULL
この方法は、すべての主要なデータベース製品で使用可能な標準的な書き方です。
NULLと空文字列は異なる概念です。以下の表で違いを明確にしましょう。
状態 | 説明 | 判定方法 |
---|---|---|
NULL | データが存在しない | IS NULL |
空文字 | 長さ0の文字列が存在 | = '' |
通常データ | 値が存在する | IS NOT NULL AND != '' |
両方を除外したい場合は、以下のように記述します。
SELECT * FROM テーブル名
WHERE カラム名 IS NOT NULL
AND カラム名 != ''
各データベース製品で使用できるNULL値の置換関数を紹介します。
-- SQL Server
SELECT ISNULL(カラム名, '代替値') FROM テーブル名
-- Oracle
SELECT NVL(カラム名, '代替値') FROM テーブル名
-- MySQL
SELECT IFNULL(カラム名, '代替値') FROM テーブル名
-- PostgreSQL
SELECT COALESCE(カラム名, '代替値') FROM テーブル名
NULL以外の検索を行う際のパフォーマンスを向上させるためのテクニックをご紹介します。
CREATE INDEX idx_column ON テーブル名(カラム名)
WHERE カラム名 IS NOT NULL
SELECT * FROM テーブル名
WHERE COALESCE(カラム名, '代替値') != '代替値'
実務でよく遭遇するNULL以外のデータ処理シーンについて説明します。
SELECT
COUNT(カラム名) as 有効データ数,
COUNT(*) as 全データ数,
COUNT(カラム名) * 100.0 / COUNT(*) as データ存在率
FROM テーブル名
SELECT
CASE
WHEN カラム名 IS NOT NULL THEN カラム名
ELSE '未入力'
END as 表示値
FROM テーブル名
SELECT
CASE
WHEN カラム名 IS NULL THEN 'データなし'
ELSE カラム名
END as グループ,
COUNT(*) as 件数
FROM テーブル名
GROUP BY
CASE
WHEN カラム名 IS NULL THEN 'データなし'
ELSE カラム名
END
このように、NULL以外のデータ処理は、単純な抽出から高度な分析まで、様々なシーンで活用できます。