SQL範囲指定でBETWEENを使った検索方法とコツ

SQLでデータを範囲指定して抽出する方法について、BETWEENやNOT BETWEEN、日付指定など実践的な使い方を解説します。あなたのSQLスキルをワンランク上げてみませんか?

SQLで範囲指定するための基本と応用

SQL範囲指定の基礎知識
📊
データの範囲検索

数値、日付、文字列など様々なデータ型に対応した範囲指定が可能です

🔍
BETWEEN演算子

指定した範囲内のデータを簡潔に抽出できる便利な演算子です

パフォーマンス

インデックスを活用した効率的な検索が可能です

SQLのBETWEEN句による数値範囲の指定方法

BETWEENを使用すると、特定の範囲内にある値を簡単に検索できます。基本的な構文は以下の通りです:


SELECT カラム名
FROM テーブル名
WHERE カラム名 BETWEEN 開始値 AND 終了値

 

具体例として、在庫数が50から100の間にある商品を抽出する場合:


SELECT 商品名, 在庫数
FROM 在庫表
WHERE 在庫数 BETWEEN 50 AND 100

 

この方法は以下の条件式と同じ意味になります:


WHERE 在庫数 >= 50 AND 在庫数 <= 100

SQLで日付範囲を指定した検索テクニック

日付型のデータに対してBETWEENを使用する際は、以下のような形式で指定します:


SELECT *
FROM 注文表
WHERE 注文日 BETWEEN '2024-01-01' AND '2024-12-31'

 

ただし、日付型の場合は以下の点に注意が必要です:

  • 時刻情報を含む場合は、終了日に+1日することで確実に期間を指定できます
  • タイムゾーンの違いによる誤差を考慮する必要があります
  • データベース製品によって日付形式が異なる場合があります

SQLのNOT BETWEENを使用した範囲外検索の実装

特定の範囲以外のデータを抽出したい場合は、NOT BETWEENを使用します:


SELECT 商品名, 価格
FROM 商品表
WHERE 価格 NOT BETWEEN 1000 AND 5000

 

これは以下の条件と同等です:


WHERE 価格 < 1000 OR 価格 > 5000

SQLの範囲指定におけるパフォーマンス最適化のポイント

範囲検索のパフォーマンスを向上させるためのポイントをご紹介します:

  1. インデックスの効果的な活用
  • 検索対象のカラムにインデックスを作成する
  • 複合インデックスの場合は、範囲検索を行うカラムを後ろに配置する
  1. 検索範囲の最適化
  • できるだけ狭い範囲を指定する
  • 不要なデータを含まない範囲設定を心がける
  1. データ型の適切な選択
  • 日付型には DATE型を使用
  • 数値型には適切なサイズを選択

SQLの範囲指定における文字列データの取り扱い方

文字列データに対する範囲指定も可能です:


SELECT 商品名
FROM 商品表
WHERE 商品名 BETWEEN 'A' AND 'M'

 

文字列の範囲指定では以下の点に注意が必要です:

  • 大文字小文字の区別
  • 全角半角の扱い
  • 文字コードの影響

 

特に日本語の場合は、文字コードの設定によって結果が異なる可能性があるため、事前に確認が必要です。

 

以上が、SQLにおける範囲指定の基本から応用までの解説となります。適切な範囲指定を行うことで、より効率的なデータ抽出が可能になります。