データベースからの効率的なデータ抽出方法について、初心者にもわかりやすく解説します。WHERE句やJOINを使った実践的な抽出テクニックとは?
SQLのNOT LIKEで実現する文字列の除外検索と応用テクニック
SQLのNOT LIKE句を使った文字列の除外検索について、基本的な使い方から実践的なテクニックまでを解説します。データベース操作で特定パターンを除外したい場合、どのように活用すればよいでしょうか?
NOT LIKE句は、特定のパターンに一致しないデータを抽出するために使用される重要なSQL構文です。基本的な使い方を見ていきましょう。
SELECT カラム名
FROM テーブル名
WHERE カラム名 NOT LIKE パターン
具体例として、名前に「田」が含まれていない顧客を検索する場合は以下のようになります:
SELECT * FROM 顧客テーブル
WHERE 氏名 NOT LIKE '%田%'
NOT LIKE句では、以下のワイルドカード文字を使用して柔軟な検索が可能です:
-- 「sample」で始まらないデータを検索
SELECT * FROM products
WHERE name NOT LIKE 'sample%'
-- 5文字目が「A」ではないデータを検索
SELECT * FROM products
WHERE name NOT LIKE '____A%'
複数のパターンを除外したい場合は、AND演算子を使用して条件を組み合わせます:
SELECT * FROM users
WHERE name NOT LIKE '%sample%'
AND name NOT LIKE '%サンプル%'
AND name NOT LIKE '%test%'
大規模なデータベースでNOT LIKE句を使用する際は、以下の点に注意が必要です:
パフォーマンス改善のためのテクニック:
-- インデックスを活用できる書き方
SELECT * FROM users
WHERE name NOT LIKE 'A%'
-- パーティショニングを活用した検索
SELECT * FROM users PARTITION(p1)
WHERE name NOT LIKE '%test%'
NOT LIKE句を使用する際は、NULL値の扱いに注意が必要です。NULL値は「不明な値」として扱われ、NOT LIKE句での比較結果もNULLとなります。
-- NULL値を考慮した検索
SELECT * FROM users
WHERE name NOT LIKE '%test%'
AND name IS NOT NULL
以下のような場合の動作の違いを理解しておくことが重要です:
比較方法 | NULL値の扱い |
---|---|
NOT LIKE | NULL |
!= | NULL |
NOT IN | FALSE |